まつげ用育毛剤とは、その名の通り、自分のまつげを育毛し、伸ばす薬です。元々は緑内障治療の点眼薬でしたが、この薬を使った患者さまのまつげが長く、太く、濃くなったので、アメリカのFDA(米国食品医薬品局;日本の厚生労働省にあたる機関)が、「まつげの貧毛」という症状を改善するとして、2009年にまつげ用医薬品として認可しました。
臨床試験においては16週間使用した方のうち、約80%について、まつげの太さ・長さともに十分な効果が確認されました。この成分が「ビマトプロスト」です。
日本では2014年3月に厚生労働省によって、まつげ用医薬品として製造販売が承認され、同年9月から使用できるようになりました。この薬剤がビマトプロストを主成分(0.03%)とする「グラッシュビスタ」です。