アデノウイルス、エンテロウイルスなどのウイルス感染で起こり、様々な種類の結膜炎があります。
流行性角結膜炎(はやり目)
感染してから1~2週間遅れて症状が現れます。突然、目に何か入っているかのようにゴロゴロしたり、充血したり、まぶたが腫れたり、たくさんの目やにや涙が出たりします。10日ほどしてから角膜に炎症が起こり、目がかすむこともあります。アデノウイルスの感染によって起こります。
治るのに2~3週間かかります。角膜炎が起こった場合は、数ヶ月にわたってその痕が残ることがありますので、完治するまで診察を受けてください。なお、伝染力が非常に強いので、他人にうつさないような配慮(タオルを分ける、石鹸でよく手を洗う、など)が必要です。
咽頭結膜炎(プール熱)
感染してから5~6日で症状が現れてきます。充血や目やになどの結膜炎症状のほか、喉が赤くなり、高い熱が出たりします。プールなどで広まることが多く、感染には注意が必要です。アデノウイルス3型の感染で起こり、治るのに2週間ほどかかります。
急性出血性結膜炎
感染してから1~2日で症状が現れてきます。白目に出血があるのが特徴的で、強い充血と目やにが出てきます。エンテロウイルスの感染で起こり、治るのに10日間くらいかかります。また伝染力が強く、すぐ他人に感染します。
治療については、ウイルスに有効な点眼薬はありませんが、ウイルスで弱った目に、細菌など他の病原体の感染を二重に起こさないように、抗生物質と抗炎症薬の点眼を使用します。
治癒までに1~3週間かかりますが、十分な休養をとって、ウイルスに対する抵抗力をつけましょう。また、他人にうつさないように注意してください。