以前は、治療法が限られていましたが、現在は注射や特殊なレーザー等の治療法があります。精密検査によって加齢黄斑変性のタイプを見きわめた上で、病状に応じた治療を行います。
抗VEGF阻害剤硝子体注入
滲出型というタイプでは、網膜の下に広がる脈絡膜(みゃくらくまく)に新生血管が生じ、黄斑にダメージを与えます。この脈絡膜新生血管の発生や進行には、VEGFという物質が関与すると言われていますが、この作用を抑制する抗VEGF薬を直接硝子体腔に注射する新しい治療法です。
目の中(硝子体腔)に6週あるいは4週ごとに、2~3回注射します。その後は定期的に診察をして、脈絡膜新生血管の活動性が見られれば、再度、注射を行います。
光線力学的療法(PDT)
光線力学的療法(PDT:photodynamic therapy)は、光に反応する薬剤を腕の静脈から注射した後、病変部に特殊なレーザーを照射する、という2段階の治療で構成されます。
この治療により、正常な組織に大きな障害を及ぼすことなく、新生血管を閉じることができます。